肝斑について
肝斑とは??
「肝斑(かんぱん)」とは、更年期にさしかかり女性ホルモンバランスが崩れがちな30歳代~40歳代の女性に多く見られます。
シミの代表格である「老人性色素斑」のように境目がくっきりとしておらず、頬骨のあたりに左右対称にぼんやりと広がっているのが特徴になります。
50代後半を過ぎると、閉経とともに肝斑は薄くなり消滅する傾向があります。そのため高齢になって肝斑が出現することはありません。
年齢 | 30代〜40代。 |
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色・大きさ | 薄茶色で輪郭や形状がはっきりしておらず、広範囲で左右対称にぼんやりと広がっている |
場所 | 頬骨で左右対称にできる。 |
出来やすい人 |
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肝斑とシミの違い、肝斑の見分け方
わたしも以前そうでしたが、「シミと肝斑の違いってよくわからない・・・」と疑問に思う女性は非常に多いです。
「シミの種類と原因」の記事でも説明していますが、一般的なシミ(老人性色素斑)と肝斑では出来てしまう原因や対策が異なってきます。
肝斑は、一般的なシミと同じような対策をしてしまうと、逆に症状が悪化してしまう恐れがありますので注意しないといけません。
まずは自分の顔にあるシミが、本当にシミなのか肝斑なのかをチェックしてみましょう!
シミが目の周りを避けて目の下を縁取るように出来ている
大きさと形は様々で、シミの部分がが丸い形ではない
比較的広い範囲に広がっている
薄くなったり濃くなったりと症状に変動がみられる
上記のこのチェック項目は、肝斑の主な特徴になります。一般的なシミの特徴とは全然特徴が違いますね!
境界がはっきりせずに、もやっとした淡褐色斑が左右対称に広範囲で広がっていたら肝斑を疑って良さそうです。
しかし肝斑は、他のシミと複合しているケースも多く、シミか肝斑か自己判断が難しい場合は皮膚科で一度診てもらいましょう。
肝斑が出来る原因
女性ホルモン
肝斑は妊娠中やピルの使用・月経不純などによって引き起こされる場合があることから、女性ホルモンとの関係が肝斑の原因なのではないかと言われています。
実際、肝斑で悩む年齢が50代後半くらいまでで、それ以降の年齢で肝斑が発生することはほとんどありません。
ストレス・睡眠不足
ストレスがかかった状態になると、自律神経とホルモンバランスが乱れます。
そしてホルモンの影響を受けることで、皮膚にあるメラノサイトがシミの元となるメラニンを作り出してしまいシミや肝斑の原因になります。
ストレスが肝斑の発症原因や悪化に繋がってきますので、軽い運動をしてみたりしっかり睡眠をとるなどしてストレスを溜めない性格を心掛けましょう。
紫外線
肝斑の主な原因はホルモンバランスの乱れとされているので紫外線対策は意味がない!!と思っている方も多いようですが、紫外線によっても肝斑が悪化する可能性があるので注意が必要です!
実は肝斑は、紫外線の影響で夏には色が濃くなり、冬には色が薄くなる傾向があります。
シミ対策と同様に肝斑を悪化させないためにも、日頃からの日焼け止めや日傘などの紫外線対策をしっかり行いましょう。
肌の摩擦
クレンジングや洗顔、フェイスローラーなどで強い摩擦を毎日与えて続けてしまうと、「肌バリア」機能が低下してしまい肝斑の悪化を招くことになります。
また、摩擦によってもシミ・肝斑の素になるメラニンの生成が促進されてしまいます。普段からスキンケアに過度な摩擦を与えないように心掛けしましょう。
肝斑の悪化を予防する
肝斑の治療としては「トラネキサム酸」の服用やレーザー治療が効果的と言われていますが、肝斑を発生・悪化させないためにも普段から「女性ホルモンを乱れさせない」「肌に刺激を与えない」ことが重要です。
以下のポイントをしっかりチェックして肝斑を悪化させないように予防していきましょう。
肝斑を消す方法
肝斑の塗り薬
肝斑を塗り薬で治療する場合は、シミの治療と同様にメラニンの合成を抑えるハイドロキノンが一般的に処方されます。ハイドロキノンはレーザー治療での改善が難しいとされている肝斑にも効果があるので幅広く利用されています。
ハイドロキノン配合のクリームは市販でも販売されていますが、肌への刺激が強く肌荒れの恐れがあるため、安全に使用するためには医療機関での受診が安心です。
その他にも、美白効果が期待できる「ルミキシル」や「トレチノイン」入りのクリームが処方されることもあります。
ハイドロキノン | 「肌の漂白剤」と言われるほどの強力な美白剤です。 美白成分である「アルブチン」や「コウジ酸」などと比べると約100倍も美白効果があるとされています。 ①メラニンを作る過程で必要なチロシナーゼという酵素をブロック |
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ルミキシル | ハイドロキノンは美白作用が強い分、肌への刺激が強いというデメリットがありますが、ルミキシルは肌が弱い方でも使えるというメリットがあります。 ①チロシナーゼ阻害作用はハイドロキノンの数倍 |
トレチノイン | トレチノインはビタミンA誘導体で、肌のターンオーバーを活性化させて表皮のメラニンを排出する作用があります。 ピーリング効果や肌再生の効果にも優れているので皮膚の若返り薬として使用されています。 トレチノインとハイドロキノンは併用することによって効果がより発揮されるので同時に処方されることが多いようです。 ①表皮の深い層にあるメラニン色素を外に排出する働きがある |
トラネキサム酸の効果
トラネキサム酸はもともと抗炎症作用として医薬品で使われていましたが、2002年に医薬部外品として美白への作用が認められた成分です。
私たちの皮膚は紫外線を浴びてしまうと、表皮細胞がメラノサイトへ「メラニンを作れ!」と指令を出します。
いくつかの情報伝達物質が働き、メラノサイトを活性化させてメラニンが結果的に作られてしまいますが、トラネキサム酸はこの情報伝達物質をブロックしてメラニンの生成を抑制する働きがあります。
さらに、トラネキサム酸は”ホルモン由来のシミ”とされる肝斑にも効果が認められています。
- メラノサイトの活性化を阻害してシミの元となるメラニンを生成を抑制
- トラネキサム酸には内服薬と外用薬(化粧品)と2つある
- 内服薬の方が効果が高い
肝斑は再発するの?
トラネキサム酸を内服すると、肝斑は2~3か月ほどで薄くなる傾向にありますが、一旦改善されたと思っても再発することがよくあります。
肝斑は紫外線やホルモンバランスの乱れで発生・悪化してしまいますので、再発させないためにも”規則正しい生活”や”紫外線対策”をするなどして気をつけなければいけません。
肝斑を予防・対策する美容液&美容クリーム
効果的な3つの有効成分が肝斑はもちろん、様々な角度から美白を後押ししてくれます♪またヒアルロン酸含め、6つの保湿成分も配合されているのもうれしいですね♪
口コミ評価 | |
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ブランド | ハクアージュ美白クリーム |
主要成分 | トラネキサム酸/ハイドロキノン誘導体/ビタミンC誘導体 |
内容量 | 20g |
通販でこの濃度のハイドロキノンが購入できるのには驚き!シミに少量塗るだけなので1回の使用量が少なく、1本で1~2月くらい使えコスパよくリピートしやすいアイテムです。
口コミ評価 | |
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ブランド | 基礎化粧品研究所(KISO) |
主要成分 | ハイドロキノン/グリチルリチン酸2K/ヒアルロン酸Na |
内容量 | 6g |
美白だけでなく美白と保湿の両方にこだわっているのもポイント!シミや肝斑対策には保湿も欠かせません。オールインワンならではのケアの手軽さも高評価です!
ちょっと値段が高めではありますが、それに見合ったメリットは十分に実感できましたよ (^^)
口コミ評価 | |
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ブランド | morry’s |
主要成分 | トラネキサム酸/グリチルレチン酸ステアリル/アルブチン/プラセンタエキス |
内容量 | 50g |
雀卵斑(そばかす)について
雀卵斑とは”そばかす”のことで、白人に多くみられ日本人でも肌が白い方が出来やすく、鼻のつけ根辺りから両頬にかけて小さなシミが複数あるのが特徴です。
そばかすとシミの違い
そばかすをシミの”老人性色素斑”の特徴と比べてみるとシミ1つ1つが小さく、そばかすは頬や鼻の周辺など現れる箇所が限定されています。
頬や鼻の周辺以外にも、胸・肩・腕・手・背部などに出来る場合もあり、そばかすは一般的なシミと違い、年齢に特徴があるのも重要なポイントです。
老人性色素斑は30代以降に多く見られるのに対して、そばかすは10代の思春期をピークに一番多く見られ、個人差はありますが年齢を重ねるごとに色が薄くなってきます。
また年齢だけでなく、季節でも色が濃くなったり薄くなったり変化します。
そばかすが出来る原因
幼少期からみられ、思春期に色が濃くなり、それ以降はだんだんと薄くなる傾向があります。
雀卵斑(そばかす)の原因はまだはっきりと解明されていませんが、遺伝的な要因で発生するシミではないかと言われています。
年齢 | 幼少期からできる。ピークは思春期でそれ以降は薄くなる傾向。 ※薄くなるのは個人差あり |
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色・大きさ | 褐色から黒っぽいもので直径数ミリ〜米粒大の斑点がたくさんできる。 |
場所 | 主に頬や鼻に出来やすい。胸、肩、腕、手、背部にできる場合もある。 |
出来やすい人 |
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そばかすを消す方法(治療法)
そばかすは、紫外線などが原因で出来てしまう一般的なシミとは異なり、遺伝的要素が強く幼少期からみられます。
セルフケアだけでは”そばかすを確実に消しさる”ということは難しくなりますが、これ以上「そばかすを増やしたくない!」「濃くしたくない!」というならばセルフケアも十分効果があります。
では詳しく見ていきましょう!
そばかすには紫外線対策が効果的
シミにも同様のことが言えますが、そばかすも紫外線対策がかなり重要です。
そばかすは、遺伝によって出来てしまう先天性のものから、紫外線などが原因で後天的に出来てしまうものと2種類があります。
先天性のそばかすは思春期以降は薄くなり消えてなくなる傾向にありますが、後天的なそばかすは紫外線やホルモンバランスの乱れなどが原因で思春期以降も発生してしまいます。
また、紫外線対策をしないまま過ごしていると、そばかすがそのまま蓄積してしまって大人になっても消えずに残ってしまう場合もありますので注意が必要です。
新陳代謝を促進させる
シミやそばかすを濃くしないためにも、新陳代謝の促進も大切になってきます。
新陳代謝(ターンオーバー)が乱れていると、シミとそばかすがうまく排出されずに肌に残ってしまいシミ・そばかすが発生したり、色が濃くなったりして目立つように・・・。
そうなってしまわないためにも、サプリメントや食べ物で体の中から美白ケアをしましょう♩
そばかすにも美白ケアが有効
シミやそばかすの元になるメラニンを抑制させるためにも、美白有効成分が配合されている化粧品でケアすることがオススメ!
- アルブチン
- ビタミンC誘導体
- プラセンタ
- トラネキサム酸
- 4MSK
- カモミラET
- ハイドロキノン
これらの成分は、「メラニンの生成を抑え、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ効果」を厚生労働省に認められている成分になりますので、シミだけでなくそばかすにも効果を発揮してくれます。
普段のスキンケアに取り入れてみてください。
そばかすの治療法
セルフケアだと完全にそばかすを除去するということは困難になってきますので、そういった場合は医療機関での治療が必要です。
美容皮膚科での治療になると「フォトフェイシャルなどの光治療(IPL)」や「レーザー治療」などが一般的に行われています。
治療にかかる費用や取り扱っている器械等が様々になりますので、事前にしっかりと先生に相談をした上で治療を行いましょう。
フォトフェイシャル(IPL) | 医療用の光を肌全体に照射してメラニンの排出を促すもの。 レーザーと違って肌へのダメージも少なく、ダウンタイムがないため手軽に治療が受けられる。 シミやそばかすの改善だけでなく肌のハリも改善できるので、複数の肌トラブルがある方にオススメ。 |
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レーザー | シミ・そばかすの元になるメラニン色素に集中的にレーザーを照射して色素を粉砕・除去。 ダウンタイムはあるものの、短期的な治療でシミやそばかすが改善できる。 |
そばかすに効く医薬品
レーザーなどではなく”そばかす”を気軽に治療したい!という場合は、皮膚科では「ハイドロキノン」「トレチノイン」による塗り薬での治療も効果的とされています。
これはシミの治療薬と同じですね!
そばかすを予防・対策する化粧水
効果的な3つの有効成分が肝斑だけでなくそばかすにもアプローチししてくれます♪ヒアルロン酸をはじめとする6つの保湿成分も配合されているのもうれしいですね♪
口コミ評価 | |
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ブランド | ハクアージュ美白クリーム |
主要成分 | トラネキサム酸/ハイドロキノン誘導体/ビタミンC誘導体 |
内容量 | 20g |
”新安定型ハイドロキノンを内包した特殊カプセル”が、角質層にて徐々に崩壊して新安定型ハイドロキノンを放出し、気になるガンコなシミやそばかすに時間差で夜通し集中攻撃!ケアが必要な部分にピンポイントに働きかけます。気になる一点に、より深く、より長く、より強くアプローチ!
口コミ評価 | |
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ブランド | アンプルール |
主要成分 | ハイドロキノン |
内容量 | 11ml |