目次
シミに効く成分は?
シミに効く成分として美白有効成分が挙げられますが、美白有効成分とは、化粧品各メーカーが「医薬部外品」に配合している成分で、厚生労働省から「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ効能」を認められた成分です。
現在、美白有効成分は約20種類ほどありますが、本記事では、医薬部外品の成分でよく使用されている代表的な美白有効成分を紹介します。
トラネキサム酸はシミに効くの?
トラネキサム酸とは
トラネキサム酸はもともと抗炎症薬や止血剤として医療の現場で使われてきた医薬品ですが、2002年に医薬部外品として美白への作用が認められた成分です。
特に現在では肝斑(かんぱん)の改善薬としても多く利用されます。
トラネキサム酸のシミへの効果
私たちの皮膚は、紫外線を浴びると表皮細胞からメラノサイトへシミの素になるメラニンを作るように指令が出されます。
いくつかの情報伝達物質が働くことでメラノサイトが活性化され、結果的にメラニンが生成されてしまうのですが、トラネキサム酸はこの情報伝達物質をブロックしてメラニンの生成を抑制する働きががあります。
メラニンの生成を抑制しシミを防ぐ
トラネキサム酸は肝斑に効くの?
医薬部外品であるトラネキサム酸は、一般的なシミだけでなく”ホルモン由来のシミ”とされる肝斑への効果も認められています。
肝斑は”ホルモンバランスの乱れ”が主な原因とされていますが、トラネキサム酸は女性ホルモンに直接影響して改善するわけではありません。
メラニンをつくり出すメラノサイトに働きかけ、色素沈着を抑制する働きをして肝斑を改善へ導いてくれます。
トラネキサム酸の市販と医薬品の違い
トラネキサム酸は喉の炎症を鎮めるなど抗炎症効果や抗出血・抗アレルギー作用があるので複数の風邪薬にも一般的に使用されていますが、肝斑の治療薬としては市販としてまだあまり販売されていません。
また補足ですが、市販薬と病院で処方してもらうトラネキサム酸とでは何が違うのかと言いますと、一番は含有量の違いになります。
<市販薬>
成人1日量に含まれるトラネキサム酸の成分量は、750mg(量に制限あり)
<処方薬>
通常成人1日750~2,000mgと、服用量の幅が広い
この含有量の違いから、やはり病院でトラネキサム酸を処方してもらった方が肝斑への効果は高いことがわかります。
市販薬は医師の診断がないことから副作用のリスクがありますので、肝斑の治療は病院で行う方が安心です。
また医療機関では、肝斑への効果がより高まるように”トラネキサム酸+ビタミンCの内服治療”などを併用して処方してくれるので、肝斑の改善が一層期待できます。
効果的な3つの有効成分がシミ・そばかす、肝斑にもアプローチししてくれます♪ヒアルロン酸をはじめとする6つの保湿成分も配合されているのもうれしいですね♪
口コミ評価 | |
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ブランド | ハクアージュ美白クリーム |
主要成分 | トラネキサム酸/ハイドロキノン誘導体/ビタミンC誘導体 |
内容量 | 20g |
この2つの成分は、厚生労働省が”有効成分”として効果を認めている成分になるんですよ!
美白だけでなく美白と保湿の両方にこだわっているのもポイント!シミや肝斑対策には保湿も欠かせません。オールインワンならではのケアの手軽さも高評価です!
ちょっと値段が高めではありますが、それに見合ったメリットは十分に実感できましたよ (^^)
口コミ評価 | |
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ブランド | morry’s |
主要成分 | トラネキサム酸/グリチルレチン酸ステアリル/アルブチン/プラセンタエキス |
内容量 | 50g |
ハイロドキノンはシミに効くの?
ハイロドキノンとは
ハイドロキノンは、イチゴ類・コーヒー・紅茶などにも含まれる天然にも存在する成分で、アメリカでは昔から美白剤の主流として使われていました。
日本ではこれまで医師の管理下でしか使用が認められていませんでしたが、2001年の規制緩和により、メーカー責任により化粧品への使用が可能になった医薬部外品成分になります。
現在では病院やクリニック以外でも市販品としてもハイドロキノンを配合できるようなったので、店頭やインターネットでも手軽に購入することが可能になっています。
ハイロドキノンのシミへの効果
シミに効果がある医薬品と聞かれれば、真っ先に「ハイドロキノン」を思い浮かべるのではないでしょうか。
それくらいハイドロキノンは高い美白効果ある成分として有名で、実際に様々な種類のシミに対して効果が期待されます。
そのハイドロキノンの主な美白効果は以下2つ。
- メラニンを生産する酵素(チロシナーゼ)の活性・合成を抑制する
- 出来てしまったメラニン色素を白色化する還元作用
ハイドロキノンの最大の特徴はすでに出来てしまっているメラニン色素を白色化すること!!
ハイロドキノンはシミやニキビが原因で出来てしまった色素沈着(炎症性色素沈着)にも効果的で、様々なシミへアプローチしてくれます。
数々の美白剤で同じような作用がある中、ハイドロキノンの美白効果はコウジ酸やアルブチンの数10~100倍と非常に強力ですし「即効性」があるとされています。
ハイロドキノンの市販と医薬品の違い
現在は病院やクリニック以外でも、店頭やインターネットで手軽に購入することができるハイドロキノンですが、医薬品と市販の違いは何なのでしょうか?
一番の違いとしては「濃度」になります。
市販の化粧品で販売されているハイドロキノンの濃度は約1〜2%程度のものが多く、効果の実感は若干物足りないものとなるかもしれません。
ただ最近の市販品では高濃度のハイドロキノンも販売されていますが、その分皮膚の赤みやかぶれなどの副作用の可能性も高くなりますので注意が必要です。
また市販のハイドロキノンは、純粋なハイドロキノンではなく他の成分を配合して作られていますので、この点も病院などで処方されるハイドロキノンとの違いとなってきます。
医薬品と市販のハイドロキノンはどちらがおすすめ?
結論として、皮膚科では患者さんの肌質によって高濃度のものを処方してもらえますし、万が一肌トラブルを引き起こしてしまったときなどのアフターフォローもしっかりと行なっていただけるので、やはり病院で処方してもらう方が安心といえます。
シミの種類によって適切な治療法が違ってくるかもしれません。
またもう一つの理由としては、”トレチノイン”を同時に処方してもらえるという点もあります。
皮膚科では、ハイドロキノンと同時に使用することで相乗効果を生み出すとされる”トレチノイン”の同時処方をオススメされることが多々あります。
このトレチノインはビタミンA誘導体の1種で、通常のビタミンAの約100倍の効果があり、ハイドロキノンと併用することにより効果的にシミへ働きかけてれます。
- 古い角質をはがすピーリング効果がある
- 表皮の深い層にあるメラニン色素を外に排出・ターンオーバー促進
(通常ターンオーバーは4週間かかりますが2週間程度で生まれ変わる) - 表皮細胞の分裂・増殖を活性化し、皮膚の再生を促す
- 皮脂腺の働きを抑えて皮脂分泌を抑える
- 真皮内のヒアルロン酸やコラーゲン産生を促進
どんな美白化粧品を使ってもシミに実感できなかった方や、肝斑がありレーザー治療を受けられない方にオススメのハイドロキノンです。
医療機関以外(市販品)で手に入るハイドロキノンクリームは、主に水がベースで設計されていますが、ランテルノホワイトではグリセリン(保湿成分)をベースとして配合しているので、極限までハイドロキノンの安定性を高めることに成功しました!
医療機関や専門機関で使われる本格的濃度のハイドロキノンが、シミへアプローチして美白に導きます。
さらに幹細胞の力で浸透力と美肌力をプラスしてくれる美白クリームになっています。
口コミ評価 | |
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ブランド | LANTELNO(ランテルノ) |
主要成分 | ハイドロキノン/ビタミンC誘導体/4種のセラミド/プラセンタエキス/コラーゲン |
内容量 | 10g |
通販でこの濃度のハイドロキノンが購入できるのには驚き!シミに少量塗るだけなので1回の使用量が少なく、1本で1~2月くらい使えコスパよくリピートしやすいアイテムです。
高濃度な分、肌への刺激を感じる方もいると思うので、そんな方は同シリーズの安定型ハイドロキノンを選ぶといいですよ!
口コミ評価 | |
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ブランド | 基礎化粧品研究所(KISO) |
主要成分 | ハイドロキノン/グリチルリチン酸2K/ヒアルロン酸Na |
内容量 | 6g |
プラセンタはシミに効くの?
プラセンタとは
プラセンタとは、お腹の中で赤ちゃんを育てる胎盤のことです。
人間を除いたほとんどの哺乳動物は実は出産後に胎盤を食べてしまうのですが、これは出産で低下してしまった体力を回復させる為ではないかと言われています。
プラセンタには約十数種のアミノ酸をはじめ、核酸様物質・各種ビタミン類・ミネラル・酵素・ムコ多糖類などの栄養素が豊富に含まれており、美容や健康に役立つ成分として注目されています!
プラセンタのシミへの効果
プラセンタは主に豚や馬などの胎盤から抽出されるエキスで、皮膚の保湿効果や肌細胞の活性化をサポートしてくれる成分です。アンチエイジングとして有名な成分ですが、美白作用としても優秀です。
またプラセンタは、メラニンを発生させる酵素(チロシナーゼ)の活性を阻害して、メラニンの生成を抑制し、さらに肌の新陳代謝を高めてメラニンを排出させる効果もあります。
- 保湿効果・肌細胞の活性化に優れている
- チロシナーゼの活性阻害してメラニンの生成を抑制
- メラニンの排出
アールイーのプラセンタは従来の豚プラセンタの約250倍ものアミノ酸を含む、100%北海道産サラブレッドの良質な国産馬プラセンタエキス使用!!
またヒト型幹細胞にもこだわりがあり、ヒト幹細胞培養液の中でも最も再生力の高いとされる「歯髄幹細胞」を使用。名古屋大学と共同開発したもので医学誌にも掲載された注目の成分です。
ヒト歯髄幹細胞培養は、コラーゲンやヒアルロン酸、成長因子(サイトカイン)等を含め500種類以上のタンパク質成分が含まれており、自らが持っている肌力を引き出してくれます。
美肌に関係している成長因子EGF・FGF・IFJなどもアールイープラセンタには配合されているので、肌のターンオーバーを正常化させ若々しい肌をサポートします。
プラセンタに加え、ヒト型歯髄幹細胞培養のダブルのパワーで元気な肌を取り戻しましょう!
口コミ評価 | |
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ブランド | REアールイー |
主要成分 | プラセンタ/ヒト型歯髄幹細胞培養 |
内容量 | 30ml |
アルブチンはシミに効くの?
アルブチンとは
コケモモやサンタベリー、梨などの植物に含まれる成分アルブチンは、ハイドロキノンと似た分子構造を持っていることから、別名「ハイドロキノン誘導体」と呼ばれています。
シミの原因となってしまう”メラニン”を作り出す酵素「チロシナーゼ」に直接作用してメラニンの生成を阻害するという効果あるので、美白効果がある化粧品などによく配合されています。
アルブチンは、資生堂が開発し、アルブチン配合の美白コスメ”ホワイテスエッセンス”を発売して一躍有名になった成分で、厚生労働省認可の医薬部外品有効成分です。
アルブチンのシミへの効果
メラニンの生成を促進してしまうチロシナーゼの活性を阻害することでメラニンの生成を抑制する働きがあり、紫外線などによって起こるメラニンの黒色化を防ぎます。
アルブチンは、ハイドロキノンとブドウ糖の結合方法の違いによって「α-アルブチン」と「β-アルブチン」の2つに分けられるのですが、一般的な化粧品などに配合されているアルブチンは「β-アルブチン」のことで、成分表示では「アルブチン」とだけ表記されています。
そして「α-アルブチン」はハイドロキノンにブドウ糖を融合させたものですが、なんと「β-アルブチン」の10倍以上のメラニン抑制効果があると言われています!
アルブチンはハイドロキノンと違って強力な作用はありませんが、刺激が少なく安全に使用することができます。
- チロシナーゼの活性阻害してメラニンの生成を抑制
- 肌への刺激が少なく安全に使用できる
独自成分「フラバンジェノール」をはじめ、美白有効成分「アルブチン」と「3種のビタミンC誘導体」のダブルの作用で、メラニンの生成を抑制しシミを防ぎます。
また、有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」も配合されているので、肌荒れやニキビ対策もバッチリ!!
さらにシズカゲルは、第三者機関による厳しい試験をクリアした”効能評価試験済”の商品で「乾燥による小じわを目立たなくする」ということが認められています。
また、シミ以外の肌トラブルも多角的にケアしてくれるので、肌悩みが多い方にはうってつけのジェルですね♪
口コミ評価 | |
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ブランド | シズカゲル |
主要成分 | アルブチン/グリチルリチン酸ジカリウム/3種のビタミンC誘導体/フラバンジェノール |
内容量 | 60g |
ビタミンC誘導体はシミに効くの?
ビタミンC誘導体とは
抗酸化力の強いビタミンCは不安定で肌に浸透しにくいことから、そのまま化粧品に配合するには適していません。
そこで化粧品として成分を安定させ、肌に浸透しやすく改良されたものが「ビタミンC誘導体」となります。
ビタミンC誘導体のシミへの効果
ビタミンC誘導体には、シミの原因になるメラニンを発生させる酵素(チロシナーゼ)の活性を阻害して、メラニンの生成を抑制する働きがあります。
また、ビタミンC誘導体はメラニン生成の抑制の他にも、メラニンの排出促進やメラニンの還元まで、メラニンに対して3つもアプローチしてくれるので美白成分として優秀な成分といえます。
- チロシナーゼの活性阻害してメラニンの生成を抑制
- メラニンの排出
- メラニンの還元
4MSKはシミに効くの?
4MSKとは
4MSKとは、4-メトキシサリチル酸カリウム塩の略称で、医薬品ではイボや魚の目の除去剤やピーリングなどで使用されいる「サリチル酸」の誘導体です。
4MSKは資生堂が開発し美白有効成分として医薬部外品に承認された成分になります。
4MSKのシミへの効果
酵素チロシナーゼの活性を抑制するとともに、シミの部分で起こってしまっている悪循環(消えずに残ってしまう慢性的な角化エラー)にも作用し、たまったメラニンの排出を促す働きがあります。
- チロシナーゼの活性阻害してメラニンの生成を抑制
- メラニンの排出
- シミの慢性的な角化エラーを正常に保つ
カモミラETはシミに効くの?
カモミラETとは
カモミラETとは、キク科の植物の「カミツレ(カモミール)」の花から取れる医薬部外品の美白成分です。
このカミツレ花エキスには保湿・抗炎症・殺菌・血行促進などの美白以外の効果もあります。
カモミラETのシミへの効果
メラニンを作るように指令を出す「エンドセリン」という情報伝達物質の働きを阻害して、メラニン生成をするメラノサイトの増殖や活性化を抑制する働きがあります。
- 「エンドセリン」という情報伝達物質の働きを阻害
- メラニン生成をするメラノサイトの増殖や活性化を抑制
コウジ酸はシミに効くの?
コウジ酸とは
麹(こうじ)を扱う酒造で働いている人たちの手が白いことから研究が始まったとされる「麹菌由来」の医薬部外品成分です。
コウジ酸のシミへの効果
メラニンの生成に関わるチロシナーゼの中にある「銅イオン」を奪うことで活性を阻害し、メラニンが作れないように作用します。
- チロシナーゼの中にある「銅イオン」を奪うことで活性を阻害
- メラニン生成を抑制
その他の美白有効成分(医薬部外品)
その他にも以下のような美白有効成分がありますので、購入時に参考になさって下さい。